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ラディアンス|Radiance
狩猟者の書

失われた光。
病…汚染…ハロウネストの死体にとりつく狂気…この死んだ王国の両目から放たれる光。その源はなんだ?
おれのような者には決して理解できないにちがいない。
登場シーン
太陽を見ると現れる「挑戦する」という選択肢。それに従い進めると、太陽と思っていたそれに羽が生え、主人公の眼前にラディアンスという文字とともに登場します。
間違いなく本作で最強の敵ですので、心してかかりましょう。
解説

汚染の元凶であり、この物語の真のラスボス。蛾のような姿をした、光と夢を司る上位の存在です。ホロウナイトを倒す際に、特定の条件を満たすことで戦うことができます。
戦闘は複数の段階に分かれており、その攻撃はまさに熾烈。
はじめは横から飛んでくる剣による攻撃、本体から全方位に放たれる剣、足元からの剣、避けるしかない光の柱、3連続のレーザー照射、上から降ってくる剣、追尾弾など、実に多彩かつ回避困難な攻撃を仕掛けてきます。
戦闘が進むと足場が変化し、落ちても即死ではないものの、不安定な足場での戦いを強いられます。攻撃パターンに大きな変化がないのは救いでしょうか。
そして最終段階では、巨大な本体との空中戦となり、空から降り注ぐビームを避けながら上を目指し、本体に一撃を当てられれば勝利となります。
ハロウネストの全ての悲劇の根源であり、彼女を完全に滅ぼすことが、物語の真のエンディングへと繋がります。神々しいまでの力と、狂気に満ちた執念を感じさせる、究極の存在です。
【考察】ここを押すと見れます
ラディアンスは悪なのか?
ホロウナイトの物語におけるすべての元凶、ラディアンス。彼女はハロウネスト全土を蝕む汚染の根源であり、多くのプレイヤーにとっては倒すべき「絶対的な悪」として記憶されていることでしょう。
しかし、彼女はただ世界を破滅させようとするだけの存在だったのでしょうか。
今回は、ハロウネストの歴史を遡りながら、ラディアンスという存在について少し違う角度から考えてみたいと思います。
ハロウネスト建国以前
まず、王がハロウネストを建国する前の時代に目を向けてみましょう。
その当時、この地域には先見者に代表されるような蛾の一族が繁栄していました。そして彼らにとってラディアンスは、倒すべき敵ではなく、崇拝すべき創造主だったんですよね。この話は、作中でも先見者から聞くことができます。
後述する、王が与えた自由意志のことを思うと、この時代の虫たちには現代の私たちが思うような個人の意志は希薄で、ラディアンスという大きな光の意志に精神を委ね、ある種の統一された意識の中で生きていたと考えられます。
つまりこの時点では、彼女は決して「悪」ではなく、むしろ世界の摂理そのものと言える神様だったわけですね。
ウィルム(王)の来訪
その平穏、あるいは停滞とも言える世界を根底から変えたのが、異国からやってきたウィルムの転生体、後の王です。
彼はハロウネストの虫たちに、それまでなかった「理性」や「思考する力」、つまりは「自由意志」を与えました。虫たちは個としての自我に目覚め、自分たちの王国を築き上げ、ウィルムを新たな王として崇めるようになります。
これは虫たちにとって大きな進歩でした。しかし、それは同時に、創造主であったラディアンスの存在が忘れ去られていく過程でもあったのです。
存在の消失
ラディアンスの視点から、この出来事を想像してみてください。
かつて自分を崇めていた子孫たちが、突如現れたよそ者に心を移し、自分の存在を歴史から消し去ろうとしている。これは裏切りであり、自身の存在が消滅していく恐怖そのものだったのではないでしょうか。
自分の存在を忘れ去られ、信仰を失ったラディアンスは、夢の世界から虫たちの精神に干渉を始めます。これが、あの忌まわしい汚染の始まりなんですよね。
彼女の目的は、おそらくハロウネストの破滅そのものではなかったでしょう。むしろ、「私を思い出せ」「再び私を崇めよ」という、必死の叫びだったのかもしれません。
しかし、一度「個」としての自我を手に入れた虫たちにとって、ラディアンスの光はもはや救いではなく、精神を乗っ取られる恐ろしい病でしかありませんでした。かつての神の光は、新しい価値観の中では狂気をもたらす呪いになってしまったのです。
器計画の実行
一方、ハロウネストの王はどうしたでしょうか。彼はこの汚染から王国を守るため、非常に冷徹で、そして残酷な計画を実行します。
それが器計画(仮称)です。
心や意志を持たない純粋な虚無の存在を作り出し、その体内にラディアンスを封じ込めようとしました。そのために、アビスの底では、王と女王らの子供たちが数え切れないほど生み出され、そして不完全な器として捨てられていったのです。
主人公も、そのおびただしい数の失敗作の一人にすぎないことは、作中からも分かると思います。
そして、ようやく選ばれたホロウナイトも、父である王に対してわずかな心を持ってしまったために完全な器にはなれず…いや、苦痛の道のあのシーンを見る限りでは、逆かもしれませんね。
王がホロウナイトに対して情を持って接してしまったためか、封印は不完全なものに終わります。この行いは王国を守るという大義のためとはいえ、こちらもまた、手放しに「善」と呼べるものではないでしょう。
ラディアンスは悪なのか?
さて、ここまでを踏まえて、改めて「ラディアンスは悪なのか?」という問いに戻ってみます。
彼女の行動がハロウネストに悲劇をもたらしたことは事実です。その点では、王国側から見れば彼女は紛れもない「悪」です。
しかし、彼女の動機は、忘れ去られた神が自身の存在意義を取り戻そうとする、ある種の本能的な抵抗、生存するための行動だったとも考えられます。それは、新しい時代の流れに抗う、旧き存在の最後のあがきだったのかもしれません。
まとめ
ホロウナイトの物語は、単純な善悪で割り切れるものではなく、王が与えた「理性と秩序」と、ラディアンスの「本能と信仰」という、二つの相容れない価値観が衝突した壮大な悲劇と言えるのではないでしょうか。
ラディアンスの立場から見たら、ウィルムこそが「真の悪」かもしれませんが、もしかしたら「真の悪」は、どちらか一方ではなく、変化を拒んだり、あるいは無理やり変えようとしたりする、その固執を指すのかもしれませんね。
ラディアンスを倒し、ハロウネストに静寂を取り戻すことは一つの結末ですが、彼女がなぜそうなってしまったのかを考えると、この物語の奥深さがより一層感じられるはずです。
おわりに
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