※当ブログで使用しているゲーム画像及び動画コンテンツの著作権は各権利者に帰属します
©Team Cherry
夢見の守護者|Dreamers
このキャラクターたちについて

ホロウナイトの物語において、滅びゆく王国ハロウネストの運命を左右する重要な存在が「夢見の守護者」です。
彼らは王国の崩壊を食い止めるための最後の砦であり、主人公が旅の目的を果たすために、倒すことを避けては通れない存在でもあります。
では夢見の守護者とはどんな存在なのでしょうか?
夢見の守護者とは何か?

ゲーム本編よりも昔の話。ハロウネストは、ムシたちの心を奪い、本能と理性を失わせる精神的な病、オレンジ色に輝く「汚染」により、国家滅亡の危機に瀕しました。
これに対抗するため、ハロウネストの王はホロウナイトという純粋な器を創り出し、その内部に汚染の源である輝きを封印しました。
しかし、王はこの封印が永遠ではない可能性を危惧していました。ホロウナイトが不完全であったがゆえに、いつか封印が綻び、再び汚染が世界に溢れ出すかもしれない。その万が一に備え、王はさらに強力な封印を施すことを決意します。
それが、ホロウナイトが封印されている黒卵の神殿への入り口を、外側から固く閉ざす三重の封印でした。この封印の鍵となったのが、「夢見の守護者」と呼ばれる、三体の献身的な女性たちです。
彼女らは自ら進んで永遠の眠りにつき、その精神を楔として、黒卵の神殿への扉に魔法的な錠をかけました。彼女らが眠り続ける限り、誰一人としてホロウナイトに近づくことはできず、封印は盤石なものとなるはずでした。
相反する主人公の目的

しかし、本編の主人公の目的はこの汚染を完全に終わらせることです。そのためには、黒卵の神殿に入り、ホロウナイトと対峙しなければなりません。
つまり、騎士はハロウネストを守るために眠りについた守護者たちを、その手で葬り、封印を解くという使命を背負っているのです。
主人公は「夢見の釘」という特殊な武器を使い、眠る守護者たちの夢の世界へ侵入し、その精神を打ち破ることで、一つずつ封印を解いていくことになります。
彼女らとは戦闘にこそなりませんが、それぞれがハロウネストへの深い想いと、眠りにつくに至った三者三様の理由を持っているため、その物語を知ることで、ホロウナイトの世界をより深く理解できるでしょう。
ここでは、その夢見の守護者を一人ずつ紹介します。
3人の守護者
教師モノモン

「教師」の称号を持つモノモンは、霧の渓谷の奥深くにある教師の書庫で眠りについています。彼女は巨大なクラゲのような姿をした、ハロウネスト最高の知識人であり、偉大な学者でした。
モノモンの書庫は、巨大な実験器具や無数の巻物で満たされており、彼女が生涯を知識の探求とその保存に捧げてきたことを示しています。
そんな彼女が守護者になることを受け入れたのは、知的な探求心と、ハロウネストの未来を憂う深い思慮からだと思われます。彼女は、汚染の脅威を正しく理解し、王の計画が最も合理的な解決策であると判断したのです。
つまり、彼女の動機は時間を稼ぐことだと思われます。自らが犠牲になることで、この世界に存在する知識と理性が保たれ、いつか誰かがこの問題を根本的に解決する時が来るまで、時間を稼ぐ。それが教師としての最後の勤めだと考えたのでしょう。
※この辺は私の推測です

モノモンの物語で欠かせないのが、弟子のクィレルとの関係です。
クィレルはかつてモノモンに師事し、彼女から知識と、そして彼女の封印と対になった特別なマスクを授けられました。彼は一度ハロウネストを離れますが、師の眠りを解放するという使命を果たすため、記憶の大部分を失いながらもこの場所へと戻ってきます。
モノモンは巨大な水槽のような装置の中で眠っており、その前にはウームーという巨大なクラゲ型の生命体が立ちふさがりますが、この戦闘では師を解放するために駆けつけたクィレルが助太刀に入り、主人公と共闘します。
クィレルがウームーの防御膜を斬り裂き、主人公が攻撃のチャンスを得るという展開は、ゲームの中でも特に印象的なシーンです。
ウームーを倒した後、クィレルは静かに師の眠る水槽を見上げます。そして、主人公がモノモンの封印を解くと、彼は静かにその場を去ります。
ハロウネストへの哀歌

そうそう。モノモンといえばオープニングに出てくるこのハロウネストへの哀歌でしょう。
最初見た時は「あなた」が誰か分からなかったので、世界観の雰囲気を出すためのフレーバーテキストだと思ってましたが、
一通りストーリーを理解してから見ると、この文章はプレイヤーに宛てたものであると同時に、ムシたちが文字を覚えたことを表す、ハロウネストの歴史に残る1文なんだなあと思わされます。
しかし
これを讃歌ではなく哀歌としているあたり、さすがは教師モノモン。「文明開化ひゃっほーい!!」ではなく、「今までの在り方の方がムシとして良かったのでは?」と疑問を投げかけているようにも思えます。
しかも”「ハロウネストへの哀歌」より“ですからね。つまりハロウネストへの哀歌という詩をまとめた書物があって、これはそのうちの一節を持ち出したに過ぎないと思うと…全文読みたくなりますね笑
監視者ルリエン

「監視者」の称号を持つルリエンは、ハロウネストの首都である涙の都の最も高い場所にそびえ立つ監視者の尖塔に眠っています。彼女は王国の全盛期において、都を見下ろすその場所から、ハロウネストの安寧を常に見守っていました。
監視者の尖塔内部は豪華な装飾や家具で満たされており、彼女が非常に高い地位と富を持つ貴族、あるいは都の支配者層であったことを物語っています。
また、彼女の私室には巨大な望遠鏡が設置されており、ここから王国中を監視していたことが「監視者」という名の由来になっているように思えます。

彼女の残した記録からは、王や民衆、国に対する忠誠心が読み取れます。
彼女にとって、王の計画に協力し、自らが封印の一部となることは、疑う余地のない名誉であり、果たすべき義務だったのではないでしょうか。彼女の動機は、三人の守護者の中で最も純粋な忠誠心に基づいていると言えるでしょう。
モノモンと同様、ルリエン自身もまた主人公と直接剣を交えることはありません。彼女は尖塔の最上階で、静かに横たわったまま眠りについています。
しかし、彼女の眠りを守るため、部屋の前には監視塔の騎士と呼ばれる、重厚な鎧に身を包んだ6体の精鋭が待ち構えています。この複数体を同時に相手にする厳しい戦いこそが、実質的なルリエン戦と言えるでしょう。
監視塔の騎士たちを打ち破り、眠るルリエンの精神を夢見の釘で断ち切ると、彼女の肉体は崩れ落ち、黒卵の神殿の封印がまた一つ、音を立てて解かれます。
獣者ヘラー

「獣者」の称号を持つヘラーは、王国の最も深く暗い場所、暗闇の巣の支配者であり、そこに住まう蜘蛛の一族の女王です。彼女は他の二人とは全く異なる理由で、夢見の守護者となりました。
ヘラーは、モノモンのような時間稼ぎや、ルリエンのような忠誠心といった、ハロウネストの将来に対する想いから守護者になったのではありません。彼女の動機は、より原始的で強力なもの、一族の繁栄への渇望でした。
彼女は野性的で誇り高く、王を崇拝するどころか、同じ国を代表する者同士の対等な交渉相手と見なしていました。ある日、王が守護者を探していると知ったヘラーは、彼に一つの取引を持ちかけます。
「私が守護者になる代わりに、王との間に子を成させよ」
彼女は、自分の血族に王の力と気高さを取り込み、より強力な後継者を残すことを望んだのです。王はこの取引を受け入れ、二人の間には一人の娘が生まれました。それが、後にハロウネストの守護者となる王女、ホーネットです。

ヘラーは、娘の誕生を見届けた後、契約通りに暗闇の巣の奥にある「獣の巣」で永遠の眠りにつきました。彼女の眠る場所は、無数の糸で繭のように覆われ、不気味ながらもどこか神聖な雰囲気を漂わせています。
他の守護者と同様、彼女自身との戦闘はありませんが、ヘラーの眠る場所へたどり着くまでの道のりは、暗闇の巣の危険な環境そのものが試練となります。
主人公がヘラーの封印を解くとホーネットが姿を現し、母との最後の別れを惜しむシーンが描かれます。彼女は、主人公が自分の母にする行いを知ってなお、それを止めない選択をしたのです。
まとめ
夢見の守護者たちは、それぞれが異なる動機で、それぞれが想う未来を憂いて、自らを犠牲にしました。
主人公が彼女らの封印を解く行為は、見方によっては世界の破壊ですが、同時に停滞した運命を再び動かすための唯一の希望でもあることが、本編をプレイすることで徐々に明らかになってきます。
三者三様の想いを胸に眠る守護者たちの物語は、ホロウナイトの悲哀に満ちた美しい世界観を象徴する、重要な柱となっているのです。
おまけ:並び順の話
この3人が並ぶ時は、左からモノモン、ルリエン、ヘラーの順で並んでいるのですが、

唯一、この黒卵の神殿の入口だけ、ヘラー、ルリエン、モノモンの順になっています。
私はただのミスだと思って特に意味は見い出せなかったのですが、何か思い当たることがある方、理由を知っている方がいたら是非教えてください!!
おわりに
サイト内検索できます
いつも最後までご覧いただき、本当にありがとうございます。
このサイトにはホロウナイトのあらゆる情報を載せており、トップページにある検索窓からサイト内の全てのテキストを参照して検索もできますので、ぜひ気になっていたキャラクター名やエリア名、アイテム名などで検索してみてください!!

感想を聞かせてください
もし、このページ内容に対する感想や、キャラクターやモンスター、エリア等に思い入れがあったら、ぜひ聞かせてください!
【コンプ図鑑】ホロウナイト攻略図鑑は個人で運営しているサイトなので、あなたの感想やちょっとしたコメントが更新の支えになります。思い入れでなくとも、何か一言いただけるととても嬉しいです。
このサイトについては、こちらの「はじめに」ページにまとめてあるので、サイトの方針や私について知りたいという方がいらしたら、こちらをご覧ください。
この投稿はどうでしたか?
この投稿が面白いと思ったら、ぜひSNSでシェアお願いします!
【コンプ図鑑】ホロウナイト攻略図鑑
https://completezukan.jp/hollowknight/
今後ともよろしくお願いします。
コメント ※スパム対策で承認制です